実は先輩とは師弟関係になる前に一度会っていた。
同人誌のイベントの主催スタッフが先輩と知り合いで、その時は他社にいた先輩を紹介してくれて、
挨拶したことがあった(後に先輩はうちの会社に移ってきた)。
私はサークル参加していたので絵も見られて、後に
「あの時からうまい子だなあと思ってた、早く原画になればいいのにと思っていた」と言ってくれたことがある。
まともな恋愛をしたことがなかった私は、
「もしかしてあの時会っていたのも今師匠として見てもらえているのも運命なのではないか」
とか思っちゃったわけで。バカですね。乙女ですね。
更に課題を見てもらってる時のドキドキ、あれは今思えば「吊り橋理論」だったんじゃないかと思うんだけど、
もう好きでたまらなくなっちゃったわけです。アホですね。
でも見た目も嫌いじゃなかったし優しかったし、何よりバイクで通勤しててかっこよくて。
うちの兄がバイク好きなので、子供の頃から種は植えてあったんではと。
先輩ともっとお話して仲良くなりたいな、でも盛り上がるような話題もないな
(当時は本当に人見知りの激しいコミュ障だった、まぁ今もだけど軽くはなったかと)と、
考えた結果「私もバイクに乗ればバイクの話ができるんじゃないか」という不純な動機で二輪免許をとったわけで。
狙い通りで「どのバイクを買うか」から「教習所での失敗談」など、
話下手な私でもなんとかなりそうな話題で話しかけることができた。
本当は先輩のバイクの後ろに乗せてもらいたかったんだけど、
そんなこと言えるわけもなく無理も無理なので
「自分でバイク乗ってあわよくば一緒にツーリングでも行けたら」とか思ってた。結局行けずじまいだったけど。
そうまでして色々やったわりに進展はせず、
何年も片思いこじらせてテンパった私は急に告白して玉砕という、なんとも哀しい結果に終わった。
ご飯に誘ってくれたりしてたのも、好意じゃなくて教えてきた後輩だからってだけだったんだよね。私あほだな。
でもその時は本当に嬉しくて、髪型やメイクチェックしたりしてた。幸せだったんだねw
その先輩、一年くらい前に会社に来た女の子(私とキャリア同じくらい)と随分仲良くしていて。
もしかしてそうなのかなー と、さりげなく心痛めてたんだけど。
その年の忘年会の終わり、もう終電がないって時に(私は近所なので終電関係ない)
その女の子に「どうやって帰るの?」て聞いたらひそひそ声で「先輩のうちで休ませて貰ってから帰るw」て言われて、
その場では平静を保ってましたが凄くショックで。
あーやっぱそうなんかー…そうか… 私はダメだけどこの子はOKってことは、
別に職場恋愛は嫌だったとかそういうことではなくて…私がダメだったってことですよねー…
ですよねー、かわいいし社交的だし、私が男性でもこっち選ぶわー なんて一人でぐるんぐるんしてた。
半日泣いてた。
そんな時たまたま遊びに上京してきてた友達から連絡があり。
目真っ赤だし会って楽しめる気分じゃないよ、と思ったけど、
このまま沈んでてもしゃーないかな、と、友達に会いに行った。
友達に話すと大爆笑されて「かわいいなー!!あんたかわいいなー!!」て。
なにがかわいいもんか、嫉妬と自虐と自己嫌悪の塊だよ!!とムキーーっとなったんだけど、
おかげで楽になれたかな。
ちなみにその友達が、春に急死した姐さんです。姐さん、もっと色々話したかったな。
つづきます。次回はこの経験にもとづく自己考察。